宗教法人認証10周年への祝辞

 伊勢大神楽渋谷章社中は、平成15年10月2日付けで大阪府から宗教法人「神道伊勢大神楽教」として認証されて満10年を迎えました。同日、社中のみにて、本部神殿で認証10周年奉告祭が仕えられました。

 

ご祝辞

社信之様画像

 

 

馬見岡綿向神社 宮司 社 信之

日野の町に不可欠の獅子舞

日野の町に不可欠の獅子舞・神道伊勢大神楽教におかれましては今年、宗教法人認証十周年の節目を迎えられましたこと、心よりお慶び申し上げます。

 馬見岡綿向神社が鎮まります滋賀県蒲生郡日野町と伊勢大神楽のつながりは古く、戦国時代まで遡るといわれています。戦国の武将・蒲生氏は城下町を造り、日野の基盤を築き上げます。そして、領内の人々の幸せを祈願するために、伊勢神宮のお使いである伊勢大神楽を手厚くもてなしたのが始まりとされています。以来、日野の町に伊勢大神楽はなくてはならない獅子舞として定着してきました。

 特にこの度、渋谷章社中によります神道伊勢大神楽教が宗教法人として認証され、十周年を迎えられましたことは、同じ神縁につながるものとして同慶の至りであります。今後、宗教法人として益々、ごします。

角芳春様画像

 

高槻市市会議員 石田梅岩母系十四代当主

角画像

日本人の心の原風景・獅子舞を後世に

日本人の心の原風景の継承を 平成十五年十月二日付けで大阪府庁より神道伊勢大神楽教が宗教法人として認証されて本年で十周年を迎えられましたこと、心よりお慶び申し上げます。

軽やかに響きわたる笛の音、リズミカルな太鼓の音、魂を揺さぶる鉦によるお囃子の音が聞こえてくると、日本人なら誰でも心が躍ります。およそ六百年に亘って受け継がれた伝統芸能「伊勢大神楽」は日本人の心の原風景の一つでもあります。

宗教法人として認証されたということは、渋谷章社中の獅子舞が六百年に亘る伊勢大神楽の伝統を保持、継承し、宗教性と公益性のある法人としての国のお墨付きとなったことを証明するものであります。現代は「IT社会」といわれますように、極端に人と人との交流が希薄になっていることは否めません。伊勢大神楽の獅子舞は戸別に一軒づつ訪問し、人々の幸せを祈る布教が特徴です。

伝統の伊勢大神楽を継承され、さらに次の世代へと伝えるため、この十周年を節目として渋谷章社中が益々ご発展、ご活躍されますようご期待申し上げ、お祝いの言葉とさせていただきます。